1.患者さんの憩いの空間創りと認知症ケアスタッフのストレス軽減を目指して・・
(TQM活動)
2.内 容
認知症ケアの中で大切なことは、その人らしさを尊重した安全な生活の場での関わりです。
みなが集い・ゆったりくつろげるような環境、その理想の環境に近づく事ができると良いなと思っていました。
そこで患者さんができるだけ入院前の生活環境に近い環境で安心して過ごしていただけるよう、環境改善の取り組みとして、認知症患者さんの視点からみたPEAP(認知症高齢者への環境支援指針)に基づく環境創りに取り組みました。
また、認知症ケアに携わるスタッフの身体的・精神的なストレスが原因で、それぞれが良い関わりができていないのではという悩みや不満を抱えている現実もあり、スタッフのストレス軽減にも取り組みました。
3.中間報告
環境改善では食堂を常時開放し、いつでも自由に出入りでき家族様の面会時にも利用して頂けるようにしました。
中庭にもテーブルや椅子を設置し、患者さんやスタッフ・家族様もいつでも交流の場に使えるようにしました。明るく開放的な空間となっているように思います。
(写真:環境への取り組み 椅子や机の設置を工夫しました)
スタッフのストレス軽減の取り組みとして、以前から取り入れているユマニチュードケアの定期的な勉強会、医師には認知症の勉強会、心理の先生にはストレスの対処方法、などお話しをしていただきました。
(写真:ユマニチュードの取り組み)
スタッフ内でグループ分けし、TQMメンバー以外のスタッフも全員でちり組むよう、活動内容の見える化を図り随時更新し、スタッフの意識づけを行っています。
(写真:スタッフ共有のTQMボード)
(写真:ヒアリングの様子)
立川先生のヒアリングでは、おおむね満足のいける評価をいただきましたが、スタッフのストレスについてもっと掘り下げ、解決策を練ることができれば、スタッフ全員の強みになると指導していただきました。
指導を受けたことをふまえさらに団結を深め、よりよい対策ができるよう全員で力を合わせて取り組みます。