地震や台風などの災害に備え、当院でも災害時用の備蓄食や水、流動食、設備などを用意しています。
しかし、ほとんどのスタッフが普段は触れることがないため、いざというときには動けないものです。
そこで、災害時に限られた人員でも確実に食事を提供できるよう、全職種を対象に訓練を行いました。
防災倉庫の鍵の場所や内容を確認し、ガスボンベや器具を運び出します。
ボンベやコンロなどは想像以上に重たく、運ぶだけでも一苦労です。
組み立て方を教わり、湯を沸かします。
実際には、沸かしている間にもできることを考えて動かねばなりません。
今回はアルファ化米にお湯を注ぐとおかゆができるキットを使用しました。
一般的な鍋と比べると特大の鍋ですが、1箱50食分で湯か水が10.5L必要なため1回で使い切ってしまいました。
1回沸かすだけでも15分程かかり、患者さんの人数を考えると2台使っても1時間以上かかりそうです。
できあがったら付属の容器に取り分けて、参加したスタッフで試食しました。
味付けに塩各1gも付属していたため各自お好みで追加し、全部入れると辛すぎたという方もいましたが、実際の場面では汗をかき足りないくらいかもしれません。
被災しないことが一番ですが、0%はありません。
国内各地でも被災のニュースが流れる日々、当院でもいざというときに備えて患者様の安心・安全に取り組んでまいりますので、皆さま個々におかれましてもお備えください。