ひめきたブログ - 兵庫県姫路市の精神科病院(うつ病・認知症・復職支援)|姫路北病院 - Page 22
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ひめきたブログ

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昨年の秋~冬にかけて、作業療法にて2016年のカレンダーを作りました。

季節ごとのパーツを分担し、それぞれの方が出来る範囲で手作業をして下さり、

仕上げたものを組み合わせると、大きな1つの作品になりました。

 

「1人で出来る事は小さくとも、沢山の人が協力すると大きな事となる」

カレンダーを見ながら、そんな事を感じました。

2016年01月07日 |

新年のご挨拶

姫路北病院 院長 西野 直樹

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2016年(平成28年)のはじまりを寿ぎ、謹んでご挨拶申し上げます。

2015年は、TPPの大筋合意(10月)、医療事故調査制度(10月施行)、ストレスチェック制度(12月施行)、マイナンバー制度(平成28年1月施行)、新専門医制度(平成29年4月開始)、2015年問題を見据えた地域包括ケアシステムの構築など、医療界にとっても重大な出来事が矢継ぎ早にありました。

精神科医療では、一層の病床機能分化と長期在院者の地域移行が要請されています。ただ、精神疾患が医療法に規定する5疾病に位置づけられたのにもかかわらず、精神科医療に対する正当な評価(底上げ)は未だなされていません。幸い、精神科医療に深い関心を持ち、生涯をかけて取り組むに値する職業として選択する若い世代の仲間が増えていることは本当に喜ばしい限りであります。同時に、次世代に確固とした基礎を引き継ぐ私たちの責任の重さを痛感します。精神科医療従事者の日々の真摯な努力が報われ、その成果が患者さんやご家族、地域社会に還元されることを切に願います。

2016年01月01日 |

1.患者さんの憩いの空間創りと認知症ケアスタッフのストレス軽減を目指して・・
(TQM活動)

2.内 容
認知症ケアの中で大切なことは、その人らしさを尊重した安全な生活の場での関わりです。

みなが集い・ゆったりくつろげるような環境、その理想の環境に近づく事ができると良いなと思っていました。

そこで患者さんができるだけ入院前の生活環境に近い環境で安心して過ごしていただけるよう、環境改善の取り組みとして、認知症患者さんの視点からみたPEAP(認知症高齢者への環境支援指針)に基づく環境創りに取り組みました。

また、認知症ケアに携わるスタッフの身体的・精神的なストレスが原因で、それぞれが良い関わりができていないのではという悩みや不満を抱えている現実もあり、スタッフのストレス軽減にも取り組みました。

3.中間報告
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環境改善では食堂を常時開放し、いつでも自由に出入りでき家族様の面会時にも利用して頂けるようにしました。

中庭にもテーブルや椅子を設置し、患者さんやスタッフ・家族様もいつでも交流の場に使えるようにしました。明るく開放的な空間となっているように思います。
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(写真:環境への取り組み 椅子や机の設置を工夫しました)

スタッフのストレス軽減の取り組みとして、以前から取り入れているユマニチュードケアの定期的な勉強会、医師には認知症の勉強会、心理の先生にはストレスの対処方法、などお話しをしていただきました。
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(写真:ユマニチュードの取り組み)

スタッフ内でグループ分けし、TQMメンバー以外のスタッフも全員でちり組むよう、活動内容の見える化を図り随時更新し、スタッフの意識づけを行っています。

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 立川先生のヒアリングでは、おおむね満足のいける評価をいただきましたが、スタッフのストレスについてもっと掘り下げ、解決策を練ることができれば、スタッフ全員の強みになると指導していただきました。

指導を受けたことをふまえさらに団結を深め、よりよい対策ができるよう全員で力を合わせて取り組みます。

2015年12月24日 |

第35回近畿作業療法学会にて「精神科療養病棟における興味・希望の発見とプログラム実施」というテーマでポスター発表をしてきました。

実は昨年度のTQM活動で取り組んでいた事をもとにした内容で、参加者からは他部署との連携・連携のためのツールやアイテム等を中心にご質問いただきました。ありがとうございました。

今年度も残り少なくなってきましたが、
TQM活動を最後まで気を抜かずに頑張りたいと思います!

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場所)京都府民総合交流プラザ 京都テルサ

2015年12月21日 |

12月12日のイベントです。
姫路北病院の各部署の係長たちが主催する、平成27年度に入職した方たちに集まってもらい「新人の集い」を行いました。

今年度入職したという繋がりですが、職種も年齢も入職した月もバラバラな12名です。

その方たちに、あるミッションを遂行しながら沢山の話をして、仲良く、チームワークを深めてもらいたいという企画です。

 

まずは準備体操と簡単なゲームを行います。「フラフープリレー」です。数名ずつチームとなり、隣の人と手をつないで1人の体にフラフープを通しておきます。その手を離さずフラフープを1周させ、どれくらいの時間でできるのかを競います。

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一度体験した後にどういう工夫をすれば時間短縮が出来るのかを話し合いました。するとどうでしょう!大幅な時間短縮に成功です。

続いて今回のメインミッションです。予算制限がある中、「32名分の昼食を準備してスタッフにおもてなしをしよう!」という内容です。

院内にある調理器具を使用してどこに何があるか、使用許可を頂きながら院内の物品の配置や仕組みを学びつつ進めていきます。

買い出し班、調理班、会場セッティング班に分かれてそれぞれの班のリーダーの指示のもと準備を始めていきます。

メニューは何にしようか?どれだけの材料を買ってくればいい?調理の手順は???

今回は買い出しに少し時間がかかってしまい、調理班、会場セッティング班はヒヤヒヤしていましたよ。

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しかし何とか食事開始時間までに準備ができ、とっても美味しいハヤシライスを頂きました。

最初はちょっと緊張で硬かった表情でしたが、一緒に相談しながら調理や準備を行っていると、いつの間にかみんな笑顔になっています。

食事の片付けが済むと、今日の行動を振り返ります。「ああすればよかったね。こんな工夫がよかったね。」と話しは盛り上がります。

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たった数時間の共同作業でしたが、みんなの性格やいいところが存分に発見できた充実した時間が過ごせました。

2015年12月15日 |

第9回兵庫県障害者のじぎくスポーツ大会 精神障害者の部 バレーボール大会

3年ほど前のある日、「練習したら上手くなっているかも」と1人の利用者さんが言いました。

その日から、夏の暑い日も冬の寒い日も決勝リーグ進出を目標に、毎週バレーのプログラムに利用者さんが参加。

夏を乗り越えると体力がつくとみんなで気持ちを合わせ、厳しくなっていく練習にもねをあげず頑張ってきました。

もちろん、試合前にしか来なかった利用者さんも、ほぼ毎回練習をするようになりました。

 

さて大会当日の午前3時、参加スタッフである私も緊張からか目が覚めるという1日のスタート。

集合時間に集まった選手の利用者さんもいつもに比べ緊張が伺える状態でした。

決勝リーグを目指していざ予選リーグがスタート。初戦の相手は決勝トーナメント常連のチームでしたが、1試合目から白熱の試合が続きフルセットへもつれながらも見事に勝利!

1試合目終了にも関わらず優勝したかのように喜ぶ選手の利用者さん。

ベンチで声援を送っていたスタッフも思わず涙を流しそうになりながらも選手の利用者さんと喜びを分かち合いました。

見事予選リーグを突破し、いざ決勝トーナメントへ。
決勝トーナメントの相手は昨年度の県覇者の強豪チームで惜しくも敗れはしましたが、3位決定戦の接戦をものにし、見事3位に輝きました!
選手の皆さんと「夢を形に」と協力し見事達成した充実した1日となりました。

そして遂に今回の大会で目標を達成する事が出来ました。
「来年はもう一つの上のメダルを」と来年に向けて抱負を掲げております。これからも姫北ドリームに温かい声援を宜しくお願いします。

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2015年12月14日 |

去る秋の休日。姫北親睦ボーリング大会DSC01513
≪GOTO杯≫が開催されました。

 

ベテラン職員と新人職員の交流を深める目的で始まっ
たこの大会。もう3年目を迎えることとなりました。

 

当日は、何と30名以上の職員が参加!        DSC01470

豪華景品??を狙って、笑顔の真剣勝負が繰り広げ
られました。

右は、ストライクを取ってご満悦の稲田看護部長♪

 

同じ病院で働いているといっても、部署も違えば    DSC01476
職種も違う。世代や性別まで違ってくれば、「顔は
知ってるけど…」という微妙に距離のある関係の方
が出てくるのも当然のことです。

 

なのに、一緒にボーリングをしてみれば、あら不思
議。すぐに打ち解けてしまいました!

第3回の優勝者は後藤さん!!おめでとうございます!   Image1
自らの名前の付いたGOTO杯の優勝トロフィーを持
ち帰られました。

 

ご参加いただいた職員の皆さん、本当にありがとう
ございました。

皆さんのお蔭で今年も楽しい時間を過ごすことがで
きました。また明日から、仕事がんばりましょう!

2015年12月11日 |

平成27年11月14日土曜日に今年度、第2回目の 認知症家族会が開催されました。

今回は『笑福(えふ)サミット』~笑う門には福来る~と題して、ご自身の介護体験に大臣の称号を考えていただき、その称号を選んだ理由や普段の介護体験を輪になり皆さんに話していただきました。

また、少しでも元気になってもらいたいと『笑う事の効果』や『手の効果』などの話や、全病棟のスタッフから募集した『元気が出る言葉や困難な時こんな言葉に支えられること』といったものを掲示し紹介しました。

素敵な笑顔も多かったのですが、介護体験を話しながら涙される方、聞いて涙される方・元気になる言葉を読んで涙される方など短い時間ではありましたがさまざまな想いの共有が出来ました。

今回より、地域の方も自由参加としたのですが、残念ながら地域からの参加はありませんでしたが、今後少しでも家族会の輪が地域にと広がっていけばと思っております。

介護に答えはありませんが実際に体験されている方のお話は介護するものや介護現場で働く者にっと手は何よりの気づきや心の支えになります。

参加いただいた方に心より感謝申し上げます

次回は来年の2月を予定しています。お気軽にぜひぜひご参加くださいね。

 

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2015年12月09日 |

2015年後半にも看護師・作業療法士の学生さんたちが各養成校から実習にこられました。

臨床実習に携わった姫路北病院のスタッフたちは、学生さんたちの新しい視点や新鮮な感性からの意見・考え方に刺激を受け、日々の仕事を見直すきっかけや改めて気が付く事が沢山ありました。

 

短い期間でしたが、志を共有して仲間として過ごせた事を嬉しく思います。

ありがとうございました。

臨床実習を振り返っての漢字)
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2015年12月07日 |

(内容)
精神科デイケアを利用されているメンバーさんはたくさんいらっしゃいますが、なんだか活気が無い様な印象を持ったスタッフ。
メンバーさんの声を聴くことにしました。

「夢は?」

「夢?ない。できる事が限られているし」

 

夢や目標をもつこと、自分の力で実現していくことは難しいかも知れません。

しかし、希望を持つこと、周りのサポートを得ること、自分で責任を持って選んでいくことなどで、リカバリーにつながっていきます。

 

私たちスタッフはメンバーさんそれぞれが自分らしい生活を送ってほしい、

そんな想いを込めて、精神デイケアの今年のTQMは

「リカバリー(自己実現や生き方を主体的に追及するプロセス)」

 

まずはメンバーさんに知って頂くことから取り組んでいきたいと考えています。

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(立川先生に取り組みを報告しているところです)

 

3.中間報告

リカバリーについて知るプログラムを月1回実施しています。6名程度のグループで「元気に役立つ道具箱」や「いい感じの自分」「注意サイン」などについて話し合いました。

調子の悪い時について一人のメンバーさんが発言されると、「私も同じ」と他のメンバーさんの声が聞かれ、お互いに顔を見合わせ、ほっとした表情をされる場面も見られました。

プログラムの終わりには、「病気の話じゃなかった」との感想が聞かれ、病気ではなく、それぞれの「元気」に目を向けられたのだと実感しました。

取り組みの様子)
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道具箱    毎日するといいこと    注意サイン

2015年12月03日 |